近年催涙スプレーを犯罪利用した事件を多く見かけるようになりました。
---------
・2006年4月6日、西日暮里駅で韓国人の武装すり団が駅構内で催涙スプレーをまく
・2014年11月14日、東京駅八重洲中央口付近でスーツケース強奪未遂。男らは逃走に催涙スプレーを使用
・2019年4月29日、越谷市の大型商業施設内で職業不詳の男が催涙スプレーを噴射
・2019年6月16日、横浜駅西口の商業施設で催涙スプレーを噴射
・2020年6月、草加市内のスーパーで催涙スプレーのようなものを噴霧
↓急増
・2023年5月4日、東京メトロ日比谷線の車両内で19歳の大学生の男と建設作業員の男が催涙スプレーを噴射(参考記事:サンスポ)
・2023年6月14日、大阪府大阪市の阪急うめだ本店の女子トイレで催涙スプレー噴射
(参考記事:読売新聞オンライン)
・2023年7月18日、大阪府茨木市の市場で従業員の女性ら3人に催涙スプレーのようなものを噴射
(参考記事:yahoo・ABCテレビ)
---------
特に2023年になってから、その増え方は著しく、昨今増加している犯罪行為から身を護るという社会課題解決の為のアイテムが、逆に社会課題を生み出してしまっている現状です。
その原因についてですが、数年前までは催涙スプレーは専門店のみ扱い、正しい知識と指導の元で販売を行っていましたが、近年Amazon等の大手インターネット通販サイトで、専門店ではない会社や個人店舗が、大量に仕入れた商品を安く乱売しており、手軽に安価で購入が可能になったためだと推測されます。
専門店ではなくても、催涙スプレーを安く購入できるのであればそれで良いのではないか、というご意見もあるかもしれませんが、購入した催涙スプレーは、実際何メートル噴射が可能か、噴射のタイプ、何秒間噴射できるのか、もし自分にかかってしまった時の対処法等の情報は把握出来ていますか?
専門店以外が「催涙スプレー」として販売していた商品の中には、催涙スプレーに使用される唐辛子成分ではなく、香水のようなものが入っていたという事例もありました。
また、専門店では催涙スプレーは安全にご使用いただくために使用期限を設けそれをお客様に提供していますが、大量に仕入れた商品をただ販売しているだけの業者から催涙スプレーを購入した場合、使用期限が切れており万が一の時効果が発揮されず、大きな犯罪に巻き込まれる可能性も大いにあります。
それ以外にも催涙スプレーの処分等が行えない事例もあるようです。
催涙スプレーは内容物を残したまま不燃物として捨ててしまうと、回収業者やゴミ処理場などで異臭や毒ガス騒ぎなどに発展する可能性があるため、ご自身で処分方法を調べて実行したり、有料で催涙スプレーの処分を請け負っている業者等を探すことになります。
催涙スプレーなど自分の身を護る護身用品は、購入後のアフターフォローも充実している、護身用品を専門に扱っている会社や店舗からご購入されることを強くお勧め致します。